「休日の朝、おいしい出来立てパン食べたい!」
「パン作りに時間をかけられない。」
「ホームベーカリーを持っていないけど、簡単にパンを作りたい」
そんな方には、前日に生地を捏ねて、一晩冷蔵庫で発酵させ、翌朝焼き上げる「オーバーナイト発酵法」でつくるパンがオススメです!!
私は、朝食にパンを食べたいときにはホームベーカリーにお任せしてしまうのですが、
「たまには自分で作りたい。でも朝ご飯のために労力かけられない…」と思っていた時にこの方法を知りました。
初めてオーバーナイト発酵法で作りましたが、おいしく仕上がり、家族でも好評でした。
この記事では実際に作る過程、感じたことなどご紹介します。

一晩寝かせることで、入念に捏ねなくても
しっかり発酵してくれるのが嬉しいポイント☆
※自家製パン、夜仕込んで朝焼き立て! 「オーバーナイト発酵」でラクラクを参考にさせていただいております。
作り方
材料
材料(8個分)
強力粉(カメリヤ) 300g
三温糖 15g
食塩 5g
水 195g
ドライイースト 1.5g(小さじ1/2)
手順
- 前日 step1ぬるま湯にドライイーストを溶かす
人肌ぐらいのぬるま湯でドライイーストを溶かします。
※ぬるま湯は、耐熱皿に水を入れて、電子レンジ600Wで20秒ほど加熱して作るのが簡単です!
体温と同じくらいに温まったのを確認してから(50℃を超えるとドライイーストが死滅してしまうので高温注意!)、ドライイーストを振りかけること!
- 前日 step2別容器に粉類を計量・混ぜ合わせる
強力粉、砂糖、塩をデジタル計量で測り、ムラのないよう混ぜる
※後工程であまり捏ねないので、ここでしっかり均一に混ぜておく
- 前日 step32の粉類に、1の溶かしたドライイーストを加え、混ぜる
溶かしたドライイーストを1度で加え、しゃもじなどで粉っぽくなくなるまで混ぜる。
- 前日 step410分休ませる
乾燥しないようにラップをして、そのまま休ませる
生地はごつごつした状態 - 前日 step5生地を20回ほど叩きつける
生地の端を持って、面を変えてまんべんなく叩きつけます。
※叩く音が結構響くので、下にふきんなど敷くとgoodです…! - 前日 step6再び10分休ませる
乾燥しないようにラップをして、そのまま休ませる
水を吸って、少しなめらかになってきた - 前日 step7生地を叩きつけて、表面が滑らかになるように整える
再度、生地の表面が滑らかになる用に面を変えて叩きつける
目安は10回くらい※10回ほど叩いてもあまり表面が滑らかにならなかったので、追加で少しだけ捏ねました。
- 前日 step81時間ほど室温におき、野菜室で1晩寝かせる
ボウルにラップをして、室温におく
1時間経過したら、野菜室に入れ一晩(8時間以上)おきます捏ね終わり、ここから室温で1時間放置 室温1時間放置で少し膨らみました。
ここまでの前日の作業で1時間半ほどかかりました。
- 当日 step1ガス抜き
一晩で2倍くらいに膨らみました 台にだして、生地をつぶしてガス抜きをする
分割して翌日以降に焼いてもOK。その際は、ボウルに入れ野菜室に戻す。
今回私は、全量焼きます。
- 当日 step28分割して10分休ませる
好きな大きさ(今回は8分割)に分割し丸め、濡れ布きんをかけて10分休ませる
- 当日 step3きれいに丸めなおす
なめらかな面を表にし、オーブンの天板に並べ、濡れ布きんをかける
なめらかな面を表面に成形 - 当日 step42次発酵
オーブンの予熱モードで35℃30分、発酵させる
※生地が冷えているため、通常のパンよりも発酵が進みづらい(あまり膨らまない)と感じました。発酵が進まないとぎゅっとした食感になります。
ふわふわな食感にしたいのならば、追加で発酵しましょう - 当日 step5焼成
好みで茶こしで小麦粉をかけたり、包丁で切れ目をいれる
オーブンを200℃に予熱し、13分ほど焼きます。さて、どんな感じに焼けるか楽しみです♪
当日の作業時間は1時間程度でした。
出来上がり
まん丸のパンが焼きあがりました!

オーブンの中の、最下段に入れましたが、少し焼きすぎました!!(←毎回焼きすぎた、と言っている気がします。反省(^^;))
割ってみましょう!!




食べてみると、ぎゅっとしっかりとした生地です!
もちろんおいしいです!!

オーブン予熱で2次発酵した際、
もう少し膨らませると、よりふっくらしたかな
でもさすがは焼き立て!!パンの香りは良いし、表面は香ばしいくてとっても美味しいです!
改めて、オーバーナイト発酵法について
オーバーナイト法とは?
オーバーナイト法とは
「材料を捏ねた後の1次発酵を、低温でゆっくり一晩かけて行う方法」です。
家庭では、この1次発酵を野菜室で一晩生地をおくことで、簡単にできます。
低温でゆっくり発酵させることによる魅力はたくさんあります。
以下、調べて、そして実際作ってみてわかった魅力を紹介します。
魅力その1|入念に捏ねなくてもOK
低温で一晩かけて発酵している間に、強力粉が水をしっかり吸い(水和する)、グルテン形成します。
つまり、グルテンができるまで一生懸命捏ねる必要がないのだそう。
今回作ってみて、「捏ねるのに疲れた」とは一切感じませんでした。
魅力その2|小麦の風味・甘味が引き立つ
ゆっくり発酵させることで、通常の半量のドライイーストで足ります。
そのためイースト菌特有の香りが少なく、小麦本来の香りが引き立つと言われています。
また小麦粉と水を混ぜると、自身のでん粉を分解する酵素が働きます。そしてでん粉が糖に代わり小麦本来の甘味が増すのです。

小麦の香りや甘味をそこまで実感できなかったけれど
国産小麦などの良い原料を使えば違いは顕著なんだろうな~
魅力その3|家事の合間に作れる
今回、初めて作ってみて作業時間としては下の通り。
前日:1時間半程度
当日:1時間程度
計2時間半ですが、休ませている時間の方が多かったですね。
前日の夕飯づくりの間に生地を仕込んで、
当日の朝に家事をこなしつつ2次発酵~焼成をすれば、ムダな時間は少ないように思います。
この生地は、目安として48時間ほどもつので、前日の夜仕込んで、翌日の朝や夕方、もしくは翌々日の夕飯に焼くのもよいですね。このように時間に融通が利くのも良いポイントです。
最後に…
一晩発酵させて作るオーバーナイト発酵、いかがでしょうか。
今回挙げたレシピでなく、他のレシピでもドライイーストを半量程度に減らすことでオーバーナイト発酵法が使えます。
パン作りには興味があるけど忙しくてできない、という人にぜひ試してほしい作り方です!
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