【ホームベーカリーで】グルテンフリーでもふわふわな米粉パンの作り方

米粉パンって膨らみづらくてうまく焼けない…

グルテンフリーの米粉パンが作りたい…

以上のように米粉パンを作るにあたり、うまく膨らまなくて難しいというイメージを抱いている方は多いのではしょうか?

また、うまく膨らまないが故、米粉パンなのに小麦粉を配合したレシピが多く見受けられます。せっかくグルテンフリーなパンを作りたいのに…!!

そこで、今回は小麦粉を使わない、グルテンフリーな米粉パンの作り方をご紹介します。

失敗しないポイントはズバリ!ミズホチカラという米粉を使うことです。

今回のレシピのポイント

 ミズホチカラというパン用米粉を使用すること!!

米粉作りのため開発された品種のうるち米由来です。

ミズホチカラ

では、さっそく手順を紹介していきます!

作り方

材料

以下、ミズホノチカラを販売する熊本製粉さんの【九州ミズホチカラ米粉】ホームベーカリーでつくるグルテンフリー食パンのレシピを参照させていただきます。

材料(1斤分)

 ミズホチカラ米粉 300g
 砂糖 25g
 食塩 4g
 キャノーラ油 12g
 インスタントドライイースト 4g
 水 250g

ミズホチカラという米粉は残念ながら一般的なスーパーでは売っていませんでした。

製菓専門店やネットで購入してください。

ちなみに、私は富澤商店さんで購入したのですが、この米粉だけ売り切れていました( ;∀;)


再度別日に行くと最後の1つでした。米粉、特にミズホチカラの人気がうかがえます!!

また、米粉の質感としてはさらっときめ細やかで、強力粉というより片栗粉に近いようなさわり心地です。

手順

では、実際工程を紹介します。

グルテンフリー米粉パンの作り方
  • step1
    計量

    ホームベーカリーのパンケースに、以下の順番通りに材料を計り入れていきます。
    この時、計量機を使って正確に測りましょう。
    ①水
    ②砂糖
    ③食塩
    ④キャノーラ油
    ⑤ミズホチカラ米粉
    ⑥インスタントドライイースト

  • step2
    ホームベーカリーのスイッチON

    パンケースをセットし、「早焼き食パン」モードを選択し、スタートします。
    ※お持ちのホームベーカリー米粉パンモードがあっても「早焼き食パン」モードを推奨します
    大体2時間程度のコースで、通常の食パンモードよりはるかに早くできます!

    ちなみに混ぜの途中で開けてみると、下の写真のようにトロトロしています。
    小麦粉と性質がまったく異なるのですね。

    米粉パンの生地はトロトロしている
  • step3
    出来上がり

    焼きあがったら、パンを取り出し、粗熱を取ります。

    粗熱が取れてからスライスします。

出来上がりは白くてもちもち食感!

米粉パンの天井部分は白くて、もくもくした見た目で、とっても不思議ですね( ´艸`)

切ってみると、小麦粉で作ったパンより白いです。

また通常の食パンに比べ、生地がもちもちしているため切りづらいです。写真の断面見てもわかるように、スライスしたときにダマができています。
少し時間をおいてから切り分けたほうが簡単ですよ。

では、いただきます!!

やはりお米のパンということでもちもちしています!小麦粉の香ばしさはもちろんありませんが、お米の甘味を感じられます。キメも細かくてなめらかなくちどけです。

改めて、小麦粉を使ってないのに美味しい『ごパン』が出来上がって感動しますよ!!

かぼちゃのシチューと共にいただきました

米粉パンのメリット・デメリットは?

メリットその1| 短時間で作れる!

ホームベーカリー作る際、スイッチを入れてから
 通常のパンは焼く約5時間
 グルテンフリーの米粉パンは約2時間

で焼きあがります。

パンを焼きたいけど時間がない!なんてときに米粉パンは最適ですよ。

 ちなみに・・・米粉パンが短時間でできる理由は?
≪小麦粉で作る普通のパン≫
小麦粉に水を加えて捏ねることで「グリアジン」と「グルテニン」というたんぱく質が、徐々に粘りと弾性のある「グルテン」という物質に変化します。
このグルテンがパン作りに必須であり、20分ほどのミキシングで得られます。このグルテンの膜が、イースト菌によって発生した炭酸ガスや二酸化炭素を包みこんで膨らむことで、ふっくらとしたパンが出来上がります。ミキシング→1次発酵→ベンチタイム→2次発酵を経て、焼成に至るので、こんなにも時間がかかるのですね。

≪米粉パン≫※1
対して、米粉はグルテンが形成されません。よって上記のような機構とは違います。
米粉パンは、イースト菌が発生するガスを、米粉のでん粉粒子が囲み、生地の中で気泡を維持します。その後、気泡がつぶれないよう高温で一気に焼き固める、といった仕組みです。

以上により、米粉パンは比較的短時間でパンが出来上がります。

※1:農研機構 米粉100%パンが膨らむメカニズムの解明とパン製造法への応用を参考

メリットその2|グルテンフリー

慢性的な頭痛や倦怠感が、グルテンを含む食事をやめることで体質が改善される、というケースが近年多くあり、健康志向の人たちの間でグルテンフリーという食事スタイルが広がっています。

またグルテン不耐症でない人にとっても、依存度の高い小麦を避けることでダイエットに繋がる、という事例もあります。

そんなグルテンフリーという食事スタイルですが、世の中の食品にはグルテンが多く含まれています。
もちろんパンはグルテンを含有する代表的な食品です。


グルテンを摂取したくないけどパンを食べたい!


ならば自分で作ればいいのです!!

市販されている米粉パンには、グルテンを含む小麦粉の配合された米粉パンも多いですからね。それだけグルテンの特性が優れているのです。購入の際は気をつけて下さい。

メリットその3|アレルゲンフリー

通常のパンには、小麦、乳成分が含まれます。

ただし、今回の米粉パンはアレルゲンを含みません。アレルゲンをもつお子様にも最適ですね。
※ただし、通常のパン作りと共用のパンケースなどの器具を使う際には、しっかり洗浄する、もしくはパンケースを使い分ける、などの注意が必要です。

メリットその4|食物自給率UPに寄与

日本的規模な話になってしまいますが、国産の米粉を使うことで食物自給率UPに繋がります!(実感はわきません)

日本の農業を助けるために一役買いますか(^▽^)!

デメリットその1|コストがやや高い

米粉の価格が高いです。強力粉の約2倍の価格です…。

▼筆者調べ▼

・強力粉 カメリヤ1kg(日清製粉)¥357・・・・・・1斤 ¥131
・米粉 ミズホチカラ1kg(熊本製粉) ¥766・・・・・1斤 ¥240
  ※いずれも税込み

みなさんがこれを高い!と思うか、問題ない!と思うか、次第です!

デメリットその2|時間とともに固くなりやすい

一般的に、小麦のでん粉よりも米のでん粉は冷えて時間が経つと老化という現象により、固くなります。

対策としては、老化の進行しやすい温度帯=2~4℃ を避けて保存すればよいのです。冷蔵庫は一般的に0~6℃程度なので、冷蔵庫での保管は控えましょう
その次に20℃くらいの室温も老化がしやすいです。

ベストな保管方法は、スライスし、ラップで包んで冷凍保管です。食べたいときにトースターで焼くと美味しくいただけますよ。

最後に…

米粉パンの魅力は伝わりましたでしょうか?

コストはやや高いですが、グルテンフリー、アレルゲンフリーという観点では健康的です。
お米特有のもちっとした食感、お米の甘味が感じられる日本的なパンですよ。

ぜひ、ホームベーカリーをお持ちの方は作ってみてください!

私はPanasonicのホームベーカリーを使用しています。
▼ハードパンやパンドミのような本格的なパンが焼けます!

▼もう少し安価なホームベーカリーならばシロカが人気です!

▼今回使った米粉(ミズホチカラ)です。

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